新型VR機器として開発された「Änther(エンター)」
そのシステムを使った本格MMORPGである「Shangri-la Notes(シャングリラノーツ」は
リリース当所、箱庭ゲーム要素や謎解きを含むダンジョン攻略などから注目を浴び人気を博していたが、
健康被害や教育的観点から否定的な意見が各メディアで取り沙汰され、
リリースから十周年という節目で突然サービス終了を宣言する。
しかしこのサービス終了が死活問題となる一人のプレイヤーがいた、その名も「アリウム」
彼女はゲームにログインしたまま1年の時が経とうとしている。
この世界に心底居心地の良さを感じているのだ。
サービス終了を受け、ゲーム内では最後のビッグイベントが行われる。
イベントでは、限定アイテム・ラストオーパーツ「Myosotis(マイオソティス)」を手に入れた者だけが、
世界の核であるユグドラシルへの招待コードを手に入れる事が出来る。
しかし、これにはギルド登録をしてクエストに挑まなければならない。
それはひとりぼっちで過ごしてきたアリウムには無理難題であった。
諦め呆けていた彼女の前に現れた「ビワ」という少女。
聞けば彼女もギルドの仲間を探しているというのだ。
偶然か、運命か、アリウムはビワと共に「Myosotis」を探す旅に出る。